いよいよ首都圏も紅葉の見頃を迎えるところが増えてきました。
高尾山もそんな首都圏の紅葉の名所のひとつ。
電車でも車でもアクセスしやすく人気の観光スポットですね。
しかし、せっかく観光や旅行に来たのに混雑していて満足に楽しめなかった……なんて経験がある人も多いはず。
高尾山も例に漏れずハイシーズンの混雑は必至。
近隣の300台以上収容可能な駐車場は朝の7時には埋まってしまうことも。
薬王院や山頂は人だらけで、人を見に来たのか、紅葉を見に来たのか……
ゆっくり穏やかな紅葉狩りを楽しみたければ、朝がオススメです。
詳細に言えば、5:30から6:00までの入山をオススメします。
本記事では実際に筆者が朝の高尾山へ行った時の様子と、そのメリットとデメリットをお伝えします。
紅葉シーズンの高尾山のイチオシ時間帯は朝
5:30 AM 入山。真っ暗です
朝5:30前に高尾山口駅に到着。駐車場には日の出前にもかかわらず結構な数の車が。
6:30には車が埋まってしまいそうです。
私はケチで確実に駐車場を確保したかったので、高尾駅近くの駐車場に車をとめて20分ほど歩いてきました。
星がくっきりと見えて、空気のキレイさと天気の良さが伺えます。
高尾山山頂の景色への期待が高まります。
高尾山の入り口。当然お店もケーブルカーもやっていません。
右手側に進めば観光の定番ルート、1号路です。
あれ、暗くね…?
一寸先も見えない暗さです。ライトは必須です。
意外と他にも人はいたので、あまり怖い感じはしませんでした。
スマホのライトで足元を照らしながら、黙々と登りました。
しばらく歩いていると、空が白み始めてきました。
木々の間から覗く、空のグレーとオレンジがとても幻想的でした。
6:00 AM 朝焼けがキレイ
30分ほど歩いていくと、リフト乗り場に到着。
ちょうど日の出の一歩手前くらいで、朝焼けがきれいでした。
早朝独特のさっぱりとした空気で清々しい気分。
山頂に行く前に、これだけで満足してしまいそうです。
6:30 AM 山頂へ
薬王院を経て山頂へ。
人のいない、静かなお寺って神秘的でいいですね。写真を撮るのを忘れましたが……
山麓よりも、山頂のほうが紅葉が早いです。
登っていくにつれ変わっていくカエデの葉のコントラストも面白いです。
山麓から歩いて1時間ほどで山頂に到着します。
人の数は、当然少なく静かです。
景色をぼんやり眺める人、ガスバーナーで朝ごはんを作る人。
朝日と紅葉のオレンジ色に包まれてゆったりと過ごすことができます。
この日は快晴だったこともあり、富士山がくっきりと見えました。
今シーズン、もうすでに雪が降っているのがわかります。
富士山を眺めながら、私もお菓子を食べて一息つきました。
7:30 AM 下山して山麓へ到着
登ってくる人が増える前に、下山しました。
薄暗かった登りと異なり、明るくなった高尾山の姿を楽しむことができます。
下の写真は道中にあるペーパークラフト。
定期的に置かれるものが変わります。
11月17日撮影ですが……まだちょっとハロウィン気分?
山頂から1時間ほどで山麓に着きます。
今回は7:30に山麓到着なので、買い物などするにはまだ早かったです。
朝8時には売店の他にも高尾山口駅に隣接する温泉「極楽湯」が開館します。
よく使った足腰をあったかい温泉に浸ける瞬間はたまりません。
下山後のお土産と温泉もオススメです!
朝の高尾山のデメリット
純粋に紅葉をゆっくり楽しむならおすすめの早朝の高尾山。
しかし、当然朝方ならではのデメリットがあります。
店が開いていない
高尾山の売店は早くて8時オープンです。
登山のペースやタイミングによっては、山麓のお土産屋さんしか利用できないかもしれません。
日の出前は真っ暗
1号路の前半、山麓側は照明がありません。
「ここは東京なのか?」と疑いたくなるほどです。
入山すると正直、晴れていても何も見えないです。
明りになるものを持っていかないと危険です。
ロープウェイとリフトが使えない
ロープウェイの営業時間は基本的に8時からです。リフトは9時から。
早朝の時間帯では山麓から歩くしかありません。
ロープウェイとリフトでショートカットできる部分が、歩いていて一番勾配のあるキツイところです。
体力に自信がない人にはオススメできません。
朝の高尾山のメリット
人が少ない
紅葉シーズンの高尾山は昼間、大変混雑します。
立ち止まって落ち着いて紅葉を眺めるのが難しいです。
早朝の時間帯であれば、人もまばらでゆっくり紅葉狩りを楽しむことができます。
人がいない分静かで、薬王院や紅葉の風情を感じるのに最適です。
朝焼けや日の出も楽しめる
紅葉の間から除く朝日がとてもきれいです。
真っ暗な夜明け前から、日の出後の明るい風景まで、日中に観光するよりも多くの高尾山の姿を楽しめるのがポイントです。
空気がきれい
紅葉狩りにせよ、登山やハイキングにせよ、街中では感じられない爽やかな空気の中での森林浴は醍醐味のひとつ。
一般的に、空気がきれいな時間帯は夜明け前と言われています。
とりわけ、早朝の山の空気は最高です。
紅葉も、展望台から眺める東京や神奈川の街並みも、いつもより鮮明に見える気がします。
駐車場料金が安い
夜間駐車料金を設けている多くの駐車場は、朝の8時までを夜間料金の対象としています。
高尾山が混み始めるのはケーブルカーやお店が営業開始する8時前からです。
つまり、8時までに高尾山を出発するスケジュールで行動すれば、混雑を避けられる上に駐車場代も安く済みます。
朝に高尾山に行くときの注意点
ライトの携帯が必須
日の出前の高尾山は本当に真っ暗です。
晴れていても、星や月の明かりが届きません。
ライトを一つは持っていきましょう。
舗装された1号路であればスマホのライトでも十分ですが、途中で充電切れを起こすことのないように。
一応登山ですので、ライトで手がふさがるのはベストとは言えません。
ヘッドライトを装着して両手をフリーにしている方もいらっしゃいました。
脱ぎ着しやすい服装で
高尾山周辺は東京の中でも気温差の激しい地域です。
紅葉時期の明け方の気温は、2~3℃しかないこともあります。
ですが、上り坂で体が温まり、日も登ってくると少し汗ばむくらい暑くなります。
簡単に脱げて、脱いだ後も邪魔になりにくい防寒着や装備があると安心です。
買い物は済ませてからくる
高尾山には早朝オープンの売店がありません。早くても8時以降です。
また、飲み物の自動販売機も観光地価格でかなりお高めの値段設定です。
道中のコンビニやスーパーで買いものをしてから来ましょう。
水分はもちろんのこと、カロリーも消費しますのでお菓子など簡単に食べられるものを用意すると安心です。
高尾山の紅葉を楽しむなら朝
高尾山は人気の観光地なので、混雑しがちです。
せっかく紅葉という自然を楽しみに行くなら、他人という煩わしさは避けたいところ。
空いている朝のうちに高尾山へ行けば、より紅葉を楽しめること間違いなしです。
ぜひ、朝の高尾山を楽しんでみてください。